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【ChatGPTなど】生成AIで汎用性の高いプロンプトテンプレート(エンジニア向け)

https://cdn.magicode.io/media/notebox/388b2792-9ae3-4afb-b5fc-f1231cc8db30.jpeg
ChatGPTを使うにしてもフリーフォーマットだと意外と投げ方に困る。なんてことはありませんか? ある程度決まった型があった方が投げかけやすかったりするので、個人的にはこのテンプレートばかり2025年5月現在も使っています。
この記事は去年、社内向けに発信したChatGPTの使い方紹介を少し修正したものになります。

おすすめプロンプト テンプレート

以下が汎用性の高いおすすめテンプレートとなります。
#役割
あなたは優秀な〇〇です。

#目的
〇〇〇〇〇(できるだけ詳細に記載)したいです。

#作業指示
(例)
・解決方法を提示してください。
・アイデアを30個出してください。
・Pythonコードを提示してください。
・300文字程度で整理してください。
・表形式で回答してください。
・よりよい回答のために不足している情報があれば提示してください。
 など

このテンプレートのメリット

あくまで体感ですが、役割を定義し、目的を明確にした上で、作業指示を行うことで回答結果の精度がかなり上がっているように感じています。
回答結果を陸上競技のハンマー投げで例えると以下のようなイメージです。
ChatGPTに投げかける際、役割が抜けがちですが個人的には重要だと思っています。 ハンマー投げをする人が違えば記録は全然違いますからね… また、目的が間違っていれば、ファールになって記録なしになっちゃいます。

テンプレートをChatGPTで使ってみた

以下はChatGPTの4oに実際に投げかけた結果です。 無事、一発の回答で問題が解決しました。 (当方ネットワークエンジニアなのでCiscoルータに関する質問です)

ChatGPTに投げかけた内容

#役割
あなたは優秀なCisco社のネットワークエンジニアです。

#目的  
ルータ2台を使用しており、それぞれinterface Dialer1にてインターネットにPPPoE接続しています。
しかしPPPoE接続NGとなってもDialer1インターフェースがDownしないことが判明しました。
PPPoEが接続NGとなった場合、trackにてStaticルートのデフォルトゲートウェイからEIGRPで学習しているデフォルトゲートウェイに切り替えたいです。
(もう一方のルータからEIGRPでデフォルトゲートウェイは学習できていることは確認済み)

Cisco892ルータ設定  
"""
track 1 interface Dialer1 ip routing
 delay down 1
!
router eigrp 1
 distribute-list EIGRP-DIST out Vlan999
 network 192.168.0.0 0.0.0.3
 network 192.168.201.0
 redistribute static metric 1000000 10 255 1 1500
 passive-interface default
 no passive-interface Vlan999
!
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Dialer1
"""

#作業指示  
・解決方法を提示してください。  
・よりよい回答のために不足している情報があれば提示してください。

ChatGPTの回答

Ciscoルータ(ここではCisco892)でPPPoEセッションの失敗を検出してスタティックデフォルトルートからEIGRPルートに自動で切り替えるには、track コマンドだけでは不十分な場合があります。 interface tracking ではPPPセッションが切断されても Dialer インターフェースが up/up 状態を維持してしまうため、トラッキングに失敗します。
🔧 解決方法(推奨構成) 以下のようにIP SLA + Track を使って、実際の接続確認をベースにしたトラッキングを行う構成を推奨します。
✅ ステップ1:IP SLAの設定 インターネット上の到達可能なアドレス(例:8.8.8.8)を使って定期的にICMPエコー(ping)を実行。
ip sla 1
 icmp-echo 8.8.8.8 source-interface Dialer1
 frequency 10
 timeout 1000
 threshold 2
 num-packets 3
!
ip sla schedule 1 life forever start-time now
✅ ステップ2:Trackの設定 上記SLAの成功可否をトラッキング。
track 1 ip sla 1 reachability
✅ ステップ3:デフォルトルートにTrackを適用 デフォルトルートに track を関連付けます。 これにより、pingが失敗したときにこのスタティックルートが削除されます。
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Dialer1 track 1
✅ ステップ4:EIGRP経由のデフォルトルートを用意 EIGRPで学習しているデフォルトルート(例:もう一方のルータからの 0.0.0.0/0)を受信していれば、トラック失敗時にそちらへ自動で切り替わります。
🔍 追加で確認すべき情報 ・EIGRPの隣接ルータから 0.0.0.0/0 を確実に学習しているか? ・show ip route で確認してください。 ・Dialer1にping可能なインターネット上のIPは何か? ・プロバイダが外部ICMPを遮断していないか確認。 ・デフォルトルートのEIGRP側のメトリックが高すぎないか? ・スタティックルートより優先されるよう、メトリックを確認。
✅ 補足 track interface Dialer1 ip routing はインターフェースが up/down するケース(ケーブル断など)には有効ですが、PPPoEがセッションダウンしてもインターフェース自体はupのままなので、このトラックは機能しません。
✨ 最終構成イメージまとめ
ip sla 1
 icmp-echo 8.8.8.8 source-interface Dialer1
 frequency 10
 timeout 1000
 threshold 2
 num-packets 3
!
ip sla schedule 1 life forever start-time now
!
track 1 ip sla 1 reachability
!
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Dialer1 track 1
!
router eigrp 1
 network 192.168.0.0 0.0.0.3
 network 192.168.201.0
 redistribute static metric 1000000 10 255 1 1500
必要であれば、この構成の状態確認用コマンドやデバッグコマンドもご案内できます。ご希望であればお知らせください。

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