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【サンプルあり】EVMはともだち こわくないよ!

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進捗管理、きちんとできていますか?

こんにちは。
PMOやらスクラムマスターやらやっているkabukiageです。
業務でEVM(アーンドバリューマネジメント)を導入していますが、
自社で導入しようとした際にサンプルが見つからなかったので、
書きたいと思います。
今使用しているのはEVMとブルズアイチャートを組み合わせたものです。
このブルズアイチャートもなかなか面白いので、重宝してます。

そもそもEVMとは

いろんなところでわかりやすく解説されているので割愛します。
こちらがわかりやすいかと思います。

ブルズアイチャート

こちらも割愛。
わかりやすい解説はこちらへ。

作成サンプル

期間半年、総予算600万円で歌舞伎揚を60個作る「歌舞伎揚プロジェクト」があったとします。
(どんなプロジェクトや)
毎月人件費諸々含めたコストが100万円でプロジェクトが進んでいき、
最終的には納期に間に合いましたが、
途中で怪しい時期があったので、EVMを使ってプロジェクトを分析します。
(所々小数の関係で数字が綺麗ではありませんがご承知おきください。)

計画と実績の差

プロジェクト期間のちょうど半分にあたる3月時点で50%の歌舞伎揚30個ができている予定でしたが、
実際には40%、24個しか作られていませんでした。
計画していた出来高(PV)は1月からの累計である300万円でしたが、
実際に生み出された出来高は240万円となります。

グラフで見てみると・・・

PV(予想出来高)とAC(実コスト)は同じなのに対して、
EV(出来高)が低いです。
つまり進捗が良くないことが視覚的にわかります。
理想的な状態は、グラフ上でEVがPVを上回り、ACがPVを下回るグラフとなります。

ブルズアイチャートで見てみると・・・

3月はCPIもSPIも1を割っていることがわかります。
コスト効率(いわゆるコスパ)も芳しくない、
スケジュール効率も芳しくないのでPM(PMO)として何か手立てを講じる必要出てくる段階になります。
2,3月と同じような状態が続いた後、4月にはスケジュールは持ち直しているので、
開発効率の改善が行われた or 隠れ残業で対応したなどが考えられます。

EVM運用上の注意点

以下は守(らせ)る必要があります。

稼働時間はしっかりつける

実際のところ(エンジニアの時間給)×(実働時間)と、
外注費や交通費などの諸々の経費を足した金額がPV・ACになってくるかと思います。
「適当に勤怠(稼働時間)をつけているとEVMは全く意味がない」ということです。

実績は現物ベースで

「あ〜、ここまで来たからなんとなく進捗40%だな」ではなく、
たとえばWBSを引っ張ってきて
「x項目のうちn項目終わっているから40%だな」としましょう。
進捗の割合がEVM・ブルズアイチャートに与える影響は大きいです。
きっちり耳を揃えてとまでは言いませんが、ある程度信頼性のある数字が必要です。

一定期間ごとにチェック

今回の「歌舞伎揚プロジェクト」をプロジェクト終了後に分析しましたが、
本来は一ヶ月など一定期間ごとに数字を確認します。
EVM,ブルズアイチャートで怪しい兆候が出てきたら
メンバーへのフィードバックやPMへの情報共有が必要です。

おわりに

簡単にEVM,ブルズアイチャートのサンプルを紹介しました。
EVMを導入するにあたってプロジェクトメンバーが追加でやることはないと思っています。
(稼働時間を真面目につける、ToDo,Doing,Doneをわけるくらいは日頃やってますよね・・・)
メンバーへの負担はなく、プロジェクト分析ができるEVM、
私は有効なツールだと思っています。
プロジェクトの原価が毎月きっちり100万円で進むことはありませんし、
EVが継続してPVを上回るプロジェクトがあるのかは不明ですが、
ぜひプロジェクト分析に活用していただければと思います。

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