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生成AIの「できない」を知ることが、本当の活用術への第一歩

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たまぁに過ちも犯すけどそばにいてくれる相棒みたいに思えるといいかもね。

「生成AIがあれば何でもできる!」数年前よく聞いたワードでした。
私は最初からそう思っていませんでした。ChatGPTが登場した時でも、どういう発想があればそういう言葉がでるのかちんぷんかんぷんでした。
でも実際に使い続けてみると、AIにも明確な限界があることが見えてきました。むしろ、その制限を理解することで良い距離感での付き合いができる=活用するための第一歩だったのかなと思ってこの記事書いてます。

生成AIが苦手な5つのこと

実体験から学んだ、生成AIの代表的な制限をご紹介します。

1. リアルタイム情報の取得

❌ こんな質問は要注意:
今日の株価を教えて
最新のニュースを5つ挙げて
現在の天気はどう?
多くのAIモデルには「学習データの期限切れ」があります。2024年1月までの情報しか持たないAIに、2025年9月の情報を求めても正確な回答は期待できません。
💡 対策: リアルタイム情報が必要な場合は、検索機能付きのAIツールを使用するか、従来の検索エンジンと併用しましょう。

2. 数学的計算と論理推論

❌ 意外と間違える例:
複雑な数式の計算
多段階の論理推論
統計的な分析
AIは言語モデルとして設計されているため、計算処理は実は得意分野ではありません。特に複数のステップを要する計算では、途中で誤りが生じることが多々あります。
💡 対策: 計算結果は必ず別のツールで検証する。可能であればPythonコードを生成してもらい、実際に実行して確認する。

3. 個人情報やプライベートデータへのアクセス

❌ 当然ですが無理な要求:
私のメールの内容をまとめて
会社の売上データを分析して
個人の医療記録を確認して
AIはインターネット上の公開情報や学習データしかアクセスできません。あなたの個人的なデータや非公開情報は把握していないのです。
💡 対策: 分析したいデータがある場合は、自分で情報を提供してからAIに処理を依頼する。

4. 創作における独創性の限界

これは少し複雑な話ですが、AIの創作には既存の組み合わせという性質があります。
⚠️ 注意すべき点:
  • 完全にオリジナルなアイデアの生成は困難
  • 既存の著作物との類似性が生じる可能性
  • ブランドや個性の表現には限界がある
💡 対策: AIを「素材提供者」として活用し、最終的な創作は人間が行う。

5. 情報の信頼性保証

これが最も重要な制限かもしれません。
AIはもっともらしい嘘を堂々と答えることがあります。専門用語を使い、論理的な構成で、まるで事実のように。
危険な例:
  • 存在しない論文の引用
  • 間違った歴史的事実
  • 不正確な技術情報

制限を知ることで見えてくる「真の活用法」

これらの制限を理解すると、逆にAIの本当に優れた部分が見えてきます。

AIが本当に得意なこと

  1. アイデアの壁打ち相手:思考の整理や発想の手助け
  2. 文章の構成支援:論理的な流れの提案
  3. 学習の補助:複雑な概念の説明
  4. コードのテンプレート生成:基本的なプログラム構造の提供
  5. 言語間の橋渡し:翻訳や多言語対応

効果的な活用のための3原則

原則1:AIを「完璧な答え提供者」ではなく「優秀な助手」として扱う
原則2:重要な判断や最終的な責任は人間が持つ
原則3:AIの回答は必ず検証・確認する習慣をつける

まとめ:制限を受け入れることで始まる真のAI時代

生成AIの制限を理解することは、AIを否定することではありません。
むしろ、適材適所でAIを活用するための重要な第一歩なのです。
AIができることとできないことを正しく理解し、人間とAIがそれぞれの得意分野を活かして協働する。これこそが、本当の意味でのAI時代の働き方ではないでしょうか。
完璧なツールは存在しません。でも、制限を知った上で使うツールは、確実にあなたの強力なパートナーになってくれるはずです。
次回は「AIとの上手な付き合い方」について詳しく解説予定です。この記事が参考になったら、ぜひシェアしてくださいね!

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