移行編
1. cliのアップデート
2. AWS CDK v2用のパッケージインストール(aws-cdk-lib, constructs)
npm install aws-cdk-lib constructs
3. AWS CDK v1用のパッケージ削除
- AWS CDK v1用のパッケージ削除
- @aws-cdk/core
- @aws-cdk/aws-apigateway などの各種サービス用パッケージ
4. import文を修正
パターン1:aws-cdk-libのインポート
@aws-cdk
を aws-cdk-lib
に書き換える。
ファイル上部のインポート文を直接置換すると速い。
- 注意:
'@aws-cdk/core'
だけは 'aws-cdk-lib'
に書き換えます。'aws-cdk-lib/core'
ではありません。
【修正イメージ】
- import * as cdk from '@aws-cdk/core'
+ import * as cdk from 'aws-cdk-lib'
パターン2:constructsのインポート
Constructをインポートしている部分は、Constructパッケージからインポートする。
- import { Construct } from '@aws-cdk/core'
+ import { Construct } from 'constructs'
パターン3:deprecatedになっているAPIの修正
v2に上げたことでdeprecatedになっている・削除されているメソッドがある場合は、その部分に修正を入れる。
※これはv1→v1の新しいバージョンへのアップデートでも発生します。
下記のように、公式ドキュメントに代わりに使ってほしいAPIや、その使い方のサンプルなど丁寧に載っている。
パターン4:cdk.json内の不要なフラグ削除
v2ではv1時代のcdk.jsonのフラグはデフォルトの動作になっている。また、削除されているものもある。
以下のような、context配下のフラグを全て削除する。
5. cdk diffで差分が出ないことを確認
筆者環境ではIAM Role周りの差分のみ発生したが、問題なくデプロイできた。
6. ハマった場合に確認
筆者環境では特に発生しなかった。
例えば以下のようなトラブルシュートが存在する模様。
- TypeScriptのバージョンアップ
- For TypeScript developers, TypeScript 3.8 or later is required.
- cdk bootstrapコマンドの再実行
- CDK v2 furthermore requires a new version of the modern stack. Simply re-bootstrap your existing environments to upgrade them.
詳細はこちらを参照。
補足編:v2に移行するメリット
以下のようなメリットがある。
- aws-cdk-libから大半インポートでき、構築や運用(バージョン管理)が楽
- これは移行しながら実際に便利になるイメージが掴めました。
- semverの導入
- コミュニティとしてリリースバージョンをsemverにきっちり従わせることで、マイナーやパッチのアップデートを安心してできるようにする
- 強化されたAPI Reference(コピペできるサンプルがついている)
- watch modeの導入
- 専用テストライブラリの導入
4、5については、別途検証記事を投稿したいと思います。